昭和は遠くなりにけり

古代に思いを馳せ、現在に雑言す。・案山子の落書・

2018-03-01から1ヶ月間の記事一覧

§37 朔旦冬至と即位、そして大嘗祭。

人は、夏の暑い日には日陰を好み、冬の寒い日には日向を好みます。もしかしたら、私達にとって、『古事記』と『日本書紀』とはそう云うものなのかも知れません。 また、人は、作物や草花を日向には植えても、日陰には植えません。そのせいか、庭の日向は決ま…

§36 大嘗祭の最初は持統天皇か。

飛鳥から木簡が出土し、大化の改新の詔の信憑性が疑われ出してから久しくなります。しかし、大化の改新そのものを疑う人は未だ居ないようです。まして、壬申の乱を疑う人はさらに居ないでしょう。しかし、改新の詔を疑う以上、大化の改新そのものをも疑うと…

§35 天武紀の道標、大嘗祭。

『日本書紀』を読んで思うことですが、『日本書紀』は支配する側の論理によって書かれていると。 しかし、こうも思います。すなわち、これを書いたのは支配される側の人達であると。したがって、ここには支配される側の論理もあると。 思いますに、『日本書…

§34 国津神は歌い、天津神は歌わず。

随分と昔のことですが、私は中学の修学旅行で立ち寄った神社で初めて御神籤を買いました。しかし、それが吉だったか凶だったかは今はもう憶えていません。それに、たとえそれが吉であったとしても、アイスキャンデーのおまけ当たりほどの喜びがあったとも思…