昭和は遠くなりにけり

古代に思いを馳せ、現在に雑言す。・案山子の落書・

2017-09-01から1ヶ月間の記事一覧

§25 船氏の道標。太安万侶の道標、その25。

古墳は巨大なモニュメントである。しかし、古墳が我々に語りかけることはなく、大きな沈黙のままに横たわっている。我々に語りかけるのは、決まって歴史家であり考古学者でありそして政治家である。しかし、誰の墓かと尋ねれば、政治家以外は決まって沈黙を…

§24 大王の系譜を篩う。

すべての物事を陰陽的に捉える。これは決して好ましい態度ではありません。しかし、小さな砂粒にさえ影があるように、物事は意外なほど陰陽的に出来ています。 さて、陰陽は捉えかたによっては相反するものが同時に存在して一見矛盾しているように見えます。…

§23 王朝の入れ物、大王墓。

道標は迷うことなく目的地に着くためのものです。そのためには先ず目的地をはっきりと決める必要があります。私の当面の目的地は見瀬丸山古墳です。そのためには、とにもかくにも河内大塚山古墳にたどり着く必要があります。そして、そのためには大仙陵から…