昭和は遠くなりにけり

古代に思いを馳せ、現在に雑言す。・案山子の落書・

古代雑記 小序1

 古代雑記、これは嘗てのこのブログのタイトルでした。このタイトルは立岡章平遺稿集の表題から借りたものです。立岡章平氏についてはこの遺稿集の他は知りませんが、古代史と文学論を手掛ける評論家と見えます。
 思うに、歴史もまた広い意味での文学です。『古事記』、『日本書紀』、「魏志倭人伝」等を表題「古代雑記」の中で語ることは正に当を得た行為といえます。立岡章平氏もまたそのようにしています。
 そういうわけで、改めて古代雑記を「安万呂の設計図」・「安万呂の道標」・「パズルる邪馬台国」等の親カテゴリーとして使うことになります。

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 これは持論ですが、『古事記』と『日本書紀』とには同一の人物の手によると思われる共通の設計図があります。それは陰陽五行の定規と八卦のコンパスと暦法の分度器で引かれています。
 タイトル「安万呂の設計図」では、この設計図を明らかにし、次いでこの設計にかかわった人物の中に太安万侶がいることをも明らかにしたいと思っています。
 そして、タイトル「安万呂の道標」のなかで、この設計図の元となった思想あるいは理想が現実の史跡にも遺されていることを明らかにしていきたいとも思っております。
 また、これらの思想の本家本元が遺した「魏志倭人伝」、その中の最大の謎邪馬台国に関する資料の用い方にもある意味での設計図のあることをタイトル「パズルる邪馬台国」の中で述べたいと思っています。