昭和は遠くなりにけり

古代に思いを馳せ、現在に雑言す。・案山子の落書・

ファイナンシャルローン病み金。

 金あっての現代社会、一攫千金を夢見ても子ネズミの身であってはネギをしょった鴨にされるのがこの世の定め。金は貧しきから富める者に流れ、権利は弱者より強者に託される。資本主義と呼び、民主主義と言うが、貧者や弱者から離れた金や権利が再び彼らの元に還ってくる時は、インフレ・増税・福祉切捨て、見る影もないほどやせこけた姿をしています。

✎.........................................................................................................................................

 ゼロ和ゲームとかゼロサムゲームとかという言葉があります。これは一方が得をしてもう一方は損をするという意味らしいのですが、そもそもこれはゲームですから勝ち負けつまり損得があって当然ということでもあります。
 本来、こうしたゲームはどちらか一方の持ち金が無くなる、つまりゼロとなればそれで終わりとなるのですが、最近は借金をしてまでこれに注ぎ込むということですので、あるいはゼロと呼ぶのは適切ではないのかもしれません。
 ただ、ゲームが終わり、このゲームの場を離れる時、誰かの財布の中をゼロと表現することに何ら差し障りのない事もまた確かなことです。

 ところで、近頃無料ゲームで借金をしたなどという話をよく耳にします。これはゲームへの参加は無料だが、ゲームを主導するためのアイテムを揃えさせて金を取るというアイテム課金という仕組のついているインターネット上でのゲームに参加したことによるものです。
 思うに、嘗てこうしたネットゲームが子供達を夢中にさせ、多大の課金を請求されて社会問題視されていた時期がありました。また、それはそれほど遠い昔のことではなかったはずなのですが…
 にもかかわらず何故か最近では大人がこのゲームにのめり込んでいるとか。

 世の中物にあふれてはいます。しかし、全てが自分の物になるわけではありません。持つか持たざるか。いや、持てるか持てないか。思うに、物と人の間には常に有料という名の溝があります。あるいは、この溝を無料という名のゲームが埋めたのかもしれません。しかし、俗にも「ただより高いものはなし」と言います。正にこのようなことを言うのかもしれません。無料だからなどと高をくくっていると酷い目に遭います。
 あるいはこの無料ブログもそうなのかも知れません…

 また、それにつけてもと言って良いのかどうか…、しかし話は続けましょう。周知のように、無料といえば選挙の投票も無料であります。しかも、なんとこれにはネットゲームそっくりの議員課金の仕組みもついているのです。従って、無料だからなどと高をくくって、ちゃんとした議員を選ばないと借金を背負わされる羽目に陥ります。
 さて、聞くところによれば今日日本人は一人当たり一千万円近くの借金を背負わされているとか。正にこれは日本人が長年に渡って、ちゃんとした議員を選んでこなかったことの証と受け取れます。
 しかし、選挙投票、あるいはこれ自体がそもそも一種のアイテム課金ゲームであったというだけのことなのかもしれません。

・∙∙∙∙∙∙ ♬ ∙∙∙∙∙∙・

皆様、長い間議員課金を払ってきた皆様、
ファイナンシャルローン病み金よりのお知らせでございます。

 皆の衆 皆の衆
  どうせこの世は損なもの
   損じゃないかエー 皆の衆 ソン ソン

お一人様、ご案内。