昭和は遠くなりにけり

古代に思いを馳せ、現在に雑言す。・案山子の落書・

決まり事。

 ひとことで申し述べることの出来ることではございませんが、文武天皇の三年、夏も初めの頃、故なくして伊豆へ流されてはや千数百年、一人の踊り子ともめぐり合ったことのない私にも、役君小角の他人事コーナーという春がやっと巡りまわってまいりました。

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 思いますに、四季は誰にも等しく巡りまわってきますが、誰もが等しく四季の恵みを受け取れるわけではありません。株券も、馬券もまたそうであります。一見すると誰にも等しく廻りまわって来ると思われるものが、実はそうではなかったということの多い世の中であります。おそらくは、これも何らかの決まりごとによるものなのでございましょう。

 遠からず消費税が上がります。誰にも等しくうん%がめぐりまわってきます。税の平等は民主国家の原則だそうでございます。賃金の不平等もまた民主国家の原則だそうでございます。
 平等が原則なのか、不平等が原則なのか、それともどっちもなのか。不平等と不平等のはざまで暮らしてまいりました私にはわかりかねますが、半分を失ってもなお贅沢のできる者、半分を失って餓死をした者、そいう者の出る時代を見てまいりました私には平等ほど不平等なものは無いとさえ思えるのでございます。これも、やはり何らかの決まりごとによるものなのでございましょう。

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そこで、これをお読みの皆様方にだけ、この忌まわしい決まり事より抜け出せる特別な呪文をお教えいたしましょう。

色即是空 空即是色
 因果は巡る風車 チンチンポイポイ ポイ捨て
  要らないのいらないの 飛んでけー

結構でございました。

 この呪文は、私がまだ大和の葛木山にいました頃に、祖父の葛木一言主大神より伝授されたものでございす。呪力のほどは保障できませんが、選挙風邪がはやりました時に唱えると喉がスッキリいたします。